町の相談薬局として産声を上げ、令和元年、「株式会社M&C」は創立50周年を迎えました。そして、令和2年6月、私が3代目の代表取締役社長に就任しました。創業以来、私たちは「地域から求められ、役立つこと」を常に考え、その提供に力を注いできました。
当初は、医薬品、日用必需品の供給・販売、そして、健康相談が主な業務でした。高度成長期を経て私たちの生活はずいぶん豊かになりましたが、やがてバブルがはじけると、モノが生活を豊かにする時代は急速に終わりを告げます。高齢化が進み、薬局のお客様の中にも老夫婦・独居老人世帯が増えてきました。モノはいっぱいあるのに、生活の質(Quality Of Life)は確実に低下しています。
「求められ、役立つこと」を実践するには、薬局の枠を超えなければなりませんでした。
折しも介護保険法が施行されることになり、創業時からの相談薬局をベースに、ヘルパー派遣サービス、ケアプランセンター、福祉用具レンタル・販売事業所、デイサービスセンターを開設することになりました。さらに、独居・老々介護問題にはサービス付き高齢者向け住宅を、認知症にはグループホームを、そして、ご自宅でのお看取りには訪問看護ステーション、定期巡回サービスを、求められるがままに開設してまいりました。
令和の時代を迎え、団塊の世代が後期高齢者(75歳以上)に達する「2025年問題」が取り沙汰されています。国は、その処方せんとして、「※地域包括ケアシステム」の構築を提案しています。
※地域包括ケアシステムは、国が2025年を目途に、要介護状態となっても、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるように地域内で助け合う体制のことです。
2025年はもうすぐそこまできています。私たちの住む地域では、私たちの持つサービスを利用して「地域包括ケアシステム」を構築することができます。そしてさらに、(高齢者に限らず)あらゆる世代が共存する豊かな未来を創造するためのインフラ作りに貢献してゆきたいと考えています。
代表取締役社長 塚本隆文
〒584-0082 大阪府富田林市向陽台2-2-17 メディカルセンター2F